アルバムを20枚収録した Cal Tjader, Milestones of a Legend というCDセットから5枚目、Cal Tjader Quartet、1956年発表作。
- Battle Hymn Of The Republic
- It Never Entered My Mind
- A Light Groove
- The Night We Called It A Day
- Fancy Bea
- A Fifth For Frank
- For All We Knows
- Miss Wiggins
- Our Love Is Here To Stay
ジェラルド・ウィギンズのピアノ・トリオにカルが参加したよ、という体のセッションで、というのはこれから数年後にでた Around the World というウィギンズの代表作は、このアルバムのメンバーからカルを除いた三人の編成で、またこのアルバム自体も、たとえば(3)のように、ちゃんとピアノとヴァイブでソロ・パートを分担して典型的なジャズの話法で演っているから。
その中でも一曲目(1)はおやっと耳をひく「リパブリック賛歌」、日本人的にはゴンベさんの赤ちゃん、ジャズでおもわず「かわいい」と感じてしまう曲って。そうはない。
(3)の作曲はウィギンズ、(5)・(6)・(8)はベースのユージーン・ライトで、「ウィギンズ・トリオ」の手によるしっかりジャズ。ライトは、ブルーベック人脈でもあるらしい。ウィキペディアによれば、95歳でなおご存命!
てなわけで、全体としてみたならば、カル・ジェイダーらしさは薄めではある。