レオン・トーマス、『スピリッツ・ノウン・アンド・アンノウン』のレビューを書いたので、そのついでに同じくフライング・ダッチマンから出ている『ブルース・アンド・ザ・ソウルフル・トゥルス』を。1973年発表。
- Let's Go Down To Lucy's
- L-o-v-e
- Gypsy Queen
- Love Each Other
- Shape Your Mind To Die
- Boom-Boom-Boom
- China Doll
- C.C. Rider
『カーマ』と通じて緊張感溢れる『スピリッツ・・・』とは、一転して雰囲気がちがう。アレンジはアルフレッド・ピー・ウィー・エリスで、ニール・クリークやコーネル・デュプリー、ラリー・コリエルなんかも参加して、豪華は豪華、全体にリラックスしてファンキーなフュージョンといった風。ああ、(3)にはスタンリー・クラークもなんだね。
そしてもちろん聞き逃せないのは、バーナード・パーディのドラム。彼のタイトなドラムを楽しむには、(1)や(2)が適。唯一(3)は彼ではないのだけど、アイアート・モレイラがドラムを叩いていて、これもいい。
要するには、『カーマ』や『スピリッツ・・・』とはジャンルが違っていて、受けるリスナー層もたぶん、ずれてくるとおもう。僕が聞くのは、まあ、そっちの方だよね。
それから、印象に残るジャケットのイラストには Hideo Yamashita と名前があるが、 山下秀男のことのようだ。つまり、タージ・マハル旅行団『July 15, 1972』ともジャケ兄弟。