こんなに退屈なジャケットに、これほど熱いアルバムだとは!
本人も、もっと楽しそうにしろよ。寝るな。タイトル読めないのかい。
作曲やプロデュースなど、マルチな活躍をしたバニー・シグラー、彼名義では3枚目のアルバム。CD20枚セット、フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズ「ザ・コレクション」では8枚目。
- Shake Your Booty
- Pitcure Us★
- Keep Smilin'★
- That's How Long I'll Be Loving You
- I Lied
- Things Are Gonna Get Better
- Sweeter Then The Berry
- Somebody Free
- Love Train
1曲目、冒頭、「ヘイ、キッズ!」のかけ声から楽しいこの曲、ファンク度数が高い!このアルバムは、インスタント・ファンクをバックバンドにフューチャーしたトラックでは(1、3、7曲目)、ディスコ味が強くなるMFSB(5、8曲目)よりもさらに高熱ファンクが楽しめる。というか、インスタント・ファンクを見いだしたのがこのバニー・シグラーだとのこと。
バラードの2曲目、ボーカルの素晴らしさもさることながら、バックの演奏にも耳を惹かれる部分が多くて、聴き応えあり。甘茶味てのかい。
3曲目、ベースとヴォーカルの対決(?)が聞きどころ。ハープと男女の語りが入る謎パートも素敵だ。
5曲目、カーチェイスのSEからはじまって、とにかくノリノリ。6曲目は、曲的な変化や仕掛けは少なめだけど、シンプルにええなあ。
トリの10曲目は、まったりとした鈍行のラヴ・トレイン。なるほど、裏のとは言わないが、スリー・ディグリーズに対して、バニー・シグラーはもうひとつのPIRの顔なんだな。