ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

映画「スライ・ストーン」

ドキュメンタリー映画スライ・ストーン」。アマゾンプライムで視聴。もともとは2009年に公開されたものらしい。

スライの音楽はやっぱり特別だ。イケイケな一連のアルバムの後に、内省的な歴史的傑作の"There's A Riot Goin' On"と "Fresh!"。ブライアン・ウィルソンの "Pet Sound" を連想する。

ドキュメンタリーとしてはやや美化しすぎな面もあるけど、長年雲隠れしていたスライの現状は生々しく映す。スライ・マニアのオランダ人双子が、マンガかよって言いたくなる良きキャラクター。

興味ぶかかったのは、黒人問題に対するアプローチ。スライ&ザ・ファミリー・ストーンと言えば、男女混成・白人黒人混成バンドのはしりだったわけだが、彼自身はといえば「黒人であることに問題を感じたことはない」と、抗議運動に肩入れはしなかったようだ。混成になったのは理念的にどうこうではなくて、自然な感覚だったんだな。

この映画の最後は、ロイヤリティーを渡さなかった元マネジャーを訴えるというスライの姿。日本版のウィキをみたら、2015年に500万ドルを得たとあるけど、英語版ではその判決がまた覆されたとか。半分はもらえたのか?うむむむ。