ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

Narodna Muzika (Balkanton 1467)

Narodna Muzika(Народни Muzika)とは、ブルガリア民族音楽との意味らしい。

このレコードについてDiscogsにも情報がなく、YouTube で下のような動画を見つけたが、 同一ジャケットなだけで、別のレコードだった。同じシリーズなんだろう。動画の方はバルカントン・レーベルの品番1033だが、手許のレコードは1467。ということで、ネット上で見つけられた情報は皆無。

 

youtu.be

 

あらゆるチートを駆使し、センターラベルの情報を文字化し、翻訳することに成功。

ブルガリアの民族舞曲と舞踏曲(指揮 ペトコ・ラレフ)
★A1. クリヴォ・サドフスコ舞曲 (ソロ クラリネット ペトコ・ラレフ、アコーディオン イヴァン・クレフ)
A2. ヴァルガスコ舞曲
A3. 食卓での曲とストランジャンスカ舞踏曲(ソロ アコーディオン ペトコ・ダチェフ)
A4. ノヴォザゴルスカ舞踏曲 (ソロ トランペット イヴァン・ハジイスキ)
★A5. ミレフスコ舞曲 (ソロ ヴァイオリン イヴァン・ミホフ)
A6. イズベルリスコ舞曲

★B1. サモコフスコ舞曲(演奏 エマヌエル・コレフとオーケストラ)
B2. フィリポフスコ舞曲(演奏 イブロ・ロロフとオーケストラ、指揮 カロヤン・コレフ )
B3. ピイスコ舞曲 (演奏 イブロ・ロロフとオーケストラ、指揮 カロヤン・コレフ)
B4. バチコフスコ舞曲 (演奏 プルヴォマイスカ・トリオとオーケストラ、指揮 カロヤン・コレフ)
B5. レノフスカ舞踏曲(演奏 ニコライ・ヤンコフ-レノフチェト、オーケストラと共に、指揮 カロヤン・コレフ)
B6. カルルクジャロフスカ食卓の歌(演奏 ニコライ・ヤンコフ - レノフチェト、オーケストラと共に、指揮 カロヤン・コレフ)
B7. アルダンスカ舞踏曲(演奏 ニコライ・ヤンコフ - レノフチェト、オーケストラと共に、指揮 カロヤン・コレフ)

 

アコーディオンクラリネットが併走しながら疾走するA1、A2。民族音楽というとかったるいものも少なくないが、すばらしいスピード感。緩急の効いた展開に、肩の凝らないリラックス感もある。ただ、舞曲とはいうが、日本人がこれで踊るのはぜったい無理。陸サーファー的に、腕を組んで聴く。

A3以降の曲でリズムを刻んでいるのはギター? ジェームス・ブラウンがホーンをリズム楽器として使うように、ブルガリアではギターでリズムを刻む模様。

裏拍の旋律のなかで、バイオリンを含めた各楽器が順繰りに腕を披露するA5も好き。

B1、アコーディオンとオーケストラの組み合わせが、いい塩梅。もっとちゃんとした賛辞の言葉がみつかればと思うのだが、とにかく実にいい塩梅なんだ。
B2、B3と、演者がテンポの速さをはりあうことに楽しみすぎていて、楽しい。オケがレコードの吹き込みですることじゃないのよ(喜)。

 

ベースは共通しているにしても、曲ごとの味わいはバラエティに富んでいて飽きないし、たぶんだけど、たんにブルガリア民族音楽がいいねという以上に、このレコードが傑作なんじゃないか。