ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

Mad / 28 Super Hits For Dancing

マッドと名のる、おそらくこのアルバムかぎりの8人組(?)ユニットによる、ディスコ仕立てのヒット曲メドレー、1983年にベルリンのレーベル、ハンサ・インターナショナルより発売。

ポップ・グループ『Y』を連想させる仮面の人が目立つジャケット、これは8人みんな、誰かに扮装してるんだろうか。右端の金髪女性、裏ジャケでもむだにしなだれかかっていて可笑しい。

プロデューサーは、西ドイツ出身で、ボニーMを立ち上げたフランク・ファリアン。

A1    Mad For Dancin' (Part I)    0:44
★A2    Billie Jean    1:40
A3   Let's Dance    1:40
A4   Passion    1:40
A5   Eye In The Sky    1:35
A6   Voulez-Vous Coucher Avec Moi    1:30
A7   The Bushman    1:40
A8   Too Shy    1:40
★A9   Wot    1:49
A10   Last Night A D.J. Saved My Life    1:40
A11   Down Under    1:40
A12   Boonoonoonoos    1:42
A13   Do You Really Want To Hurt Me    1:37
A14   Just An Illusion    1:26

B1   Mad For Dancin'    0:45
B2   I Don't Wanna Dance    1:40
B3   Electric Avenue    1:40
B4   Hand's Up    1:15
B5   Don't Go    1:13
B6   Don't You Want Me    1:38
B7   Abracadabra    1:37
B8   Eye Of The Tiger    1:28
B9   Saddle Up (And Ride Your Pony)    1:28
B10   Moonlight    1:42
B11   On The Road Again    1:34
B12   Mad For Dancin'    0:44
B13   Meditation    1:41
B14   Born Again    1:42

ディスコ風味なんだけど、テクノポップ寄りで、けばけばしくないのが好ましい。ドラムも打ち込みではなく、カート・クレスという、フレディ・マーキュリーのアルバムにも参加している、ちゃんとしたプレイヤーだ。

A9「Wot」という曲は誰の曲だろうか、「ラッパーズ・デライト」のリズムトラックで楽しい。

  

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Lili Ivanova / Warning

ブルガリアを代表する歌姫リリー・イヴァノヴァ、バルカントンなるレーベルから、1981年発表のアルバム。
彼女は1960年代から活躍をはじめて、いまなおご健在とのこと。
このアルバムを出した頃は、おもにドイツで活動をしていたとの話。
ジャケがなんともキュート!

曲名は付されている英訳から。

A1  Warning
A2  Dedication
★A3  Golden Key
A4  The White Bird
A5  Margarita
★A6 Love For Hate 

B1  Conjuration
★B2  Fire For Two 
B3  If You Cease To Be
B4  Day Break
B5  Saying Good-Bye
B6  Clover

A1、A2と、トラッドな感じかと思いきや、A3はフィラデルフィア風のシンコペーションを効かせつつも、端正な拍打ちがやっぱりバルカンなディスコ歌謡。A6では、やはりバルカンテイストのハンドクラップが存分に楽しめる。

B面でもまた、急なディスコ歌謡のB2が楽しい。B4あたりは、欧陽菲菲的な味を感じる。

Opa / Golden Wings

ウルグアイのバンドだというオーパが、1976年にMilestoneから発表した作品。

ウーゴ・ファットルーソ(キーボード)、ジョージ・ファットルーソ(ドラム)、リンゴ・シールマン(ベース)という編成で、この作品はアイアート・モレーラのプロデュースで、アイアートは演奏にも参加。

また同じく、エルメート・パスコアールがフルートなどで参加。なにも知らずに買って、こういう好きなアーティストの客演を見つけると、ボーナスをゲットした感覚。

 

A1  Goldenwings (Hugo Fattoruso, George Fattoruso)
★A2  Paper Butterflies (Muy Lejos Te Vas) (Ruben Rada)
A3  Totem (Hugo Fattoruso, George Fattoruso)
A4  African Bird (Ruben Rada)

★B1  Corre Niña (Hugo Fattoruso, George Fattoruso)
B2  Pieces 
 (a)  Tombo (Airto Moreira)
 (b)  La Escuela (Hugo Fattoruso)
 (c)  Tombo (Hugo Fattoruso, George Fattoruso)
 (d)  The Last Goodbye (Hugo Fattoruso)
B3  Groove ( Hugo Fattoruso, George Fattoruso)

 

リターン・トゥ・フォーエヴァーと、ブラジル音楽の魔合体というような音で、フュージョンの爽やかさ、軽やかさのなかに、ぐっと汗ばむ熱気がある。

(A2)など、エレキベースを耳で辿っているだけで、すでにじゅうぶん満足。そこにエルメートのフルートが現れて、解放感をもたらしてくれる。

ベスト・トラックを選ぶとすれば、アップテンポで、キーボードも踊る(B1)。
(B3)もいいね。

いやこれ、けして派手ではないけれど、名盤認定してもいいでしょう。

 

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