1964年リリース作品、みてのとおりのブルーノートから。
ケニー・ドーハム(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ブッチ・ウォーレン(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。トニーは当時17歳、ジョーは初レコーディングとのこと。
★1 Una Mas (One More Time) - 15:19
2 Straight Ahead - 8:58
3 Sao Paulo - 7:20
4 If Ever I Would Leave You- 5:07 (bonus track)
(1)「ウナ・マス」、英語でいうところのOne More、リズムはボサ・ノヴァだが、もし「ブルーノート・ジャズ」というジャンルが作るなら、まさにそれ。軽快なリズムの曲だが、誰も突っ走りすぎず、じっとりと汗をかきながらグルーヴを刻む。ブルー・ノートの顔である、リード・マイルスの写真の雰囲気そのままなのよ。
先頭を走るケニーのトランペットを聞くのだったら、(2)。皆がそれを追いかけていき、熱がこもる。万能の人、ハービーは曲の雰囲気に合わせるのがうまい。
(3)も、このアルバムの空気を構成する一曲としていい感じだ。
ボーナス・トラックの(4)は、管楽器の連続音でメロディアスに吹かれるのが苦手な僕には要らないかな。
集中してもリラックスしても聞ける名盤。