1965年発売。実はA面がジョージ・シアリング、B面がボビー・フリードマンの演奏になっている。当初発売盤はモノラルだが、1970年にはステレオで再発になっているらしい。
George Shearing
A1 I'll Never Smile Again
A2 I'll Be Around
★A3 Move
A4 Conception
The Bobby Freedman Group
B1 Red's Romp
B2 Frankie And Johnny
B3 Blues
B4 Peanuts
B5 Fire One
録音はぼんやりしていて、水中で音が鳴っているような。プチプチノイズも凄いが(というのは僕が買った盤が、だが)、ジョージ・シアリングの場合はそれもなにか音の一部として聞けてしまう。クリアな盤と聞き比べるのでなければ、だろうけども。
パーソネルの記載はないが、ドラム、ベースに、ヴィブラフォンとギター。スウィング・ジャズ風というのか、アップテンポな曲が多いが、シアリングらしいクールな手触り。
さてB面のボビー・フリードマン。なかなか、いい感じよ。シアリングとは芸風はぜんぜん違って、テクニシャンの雰囲気を醸し出す。ピアノトリオ編成で、B4に参加しているのはクラリネットだろうか。
ネットで調べると、なぜかドイツ語版のウィキペディアにだけ情報が見つかる。エリントンのバンドに加わったり、編曲者として、クインシー・ジョーンズとグラミー賞も受賞しているらしい。
フリードマンもB面も本当、なかなかいい演奏なんだけど、わざわざ聴くかっていうと、どうかな。やっぱり、シアリングが唯一無二なのよ。