ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

カルメン・マキ & OZ /閉ざされた町

1976年発表作品、「&OZ」としては 2枚目のアルバム。

A-1 INTRODUCTION
★A-2 崩壊の前日
A-3 振り子のない時計
A-4 火の鳥
B-1 LOST LOVE
B-2 閉ざされた町
B-3 EPILOGUE

すべて、歌詞は加治木剛、曲は春日博文で、A-2には二人に加えて川上茂之(曲)、A-4には栗原祐子(歌詞)がクレジットされている。

A-1からA-2の流れがすばらしい。マキの歌唱法をはじめ、曲調にはプログレが入っているが、音自体(とくにギター)は抜けのよいパンクの響きで、そこに新鮮さがある。LA録音と聞けば、いっそうなるほどと思うサウンド

タイトル曲のB-2など、プログレをやりたいのか、後のINUみたいな音をやりたいのか、もう分からなくなってくる。時代のはざまに生まれる、キメラ的サウンド。シリアスに歌い上げる歌というものが終わりを迎え、その後パロディー的でしかなくなる時代、その最後の歌唱なんだろう。

 

吉田カツによるジャケットも良し。
レコード・ジャケットとは、ひとつのアートのジャンルであり、キャンバスであったと改めて感じる。実はこのジャケット、内側を覗くと、雲の絵と月面(?)の絵も描かれている。