1952年録音のライブ盤。録音自体はよくはないが、その分雰囲気はある。
途中のMCはエリントン自身らしい。
A1 Skin Deep
A2 Sultry Serenade
A3 Sophisticated Lady
A4 Perdido
A5 Caravan
B1 Harlem
B2 The Hawk Talks
B3 Ellington Medley: Don't Get Around Much Anymore / In A Sentimental Mood / Mood Indigo / I'm Beginning To See The Light / Prelude To A Kiss / It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) / Solitude / I Let A Song Go Out Of My Heart
B4 Jam With Sam
新加入のルイ・ベンソンのドラムを全面に押し立てたA1。かわってA2の主役は、ブリット・ウッドマンのトロンボーン。
あやしげな雰囲気のA3、なかなか好き。A5 の「キャラバン」も、一風かわった調子だが、B面に入るとさらになにやら、謎めいた様子に。
デジタル配信時代の聴き方からからすれば、いかにも古めかしく聞こえるだろう。だが、いったんオーディオの前に座って聞きはじめれば、スウィング・ジャズの表面的なイメージの先にある、迷宮のようなエリントンの音の世界に足を踏み入れることになるだろう。メドレーがコラージュに、モノラル録音があえてのローファイに、ジャケットがサイケデリックにも感じてくるのよ。