アルバムを20枚収録した Cal Tjader, Milestones of a Legend というCDセットからラスト、20枚目、Cal Tjader Plays the Contemporary Music of Mexico and Brazil、1962年録音。とうとう20枚、聴破!アニタの歌伴もそうだったけど、これもFantasyではなくてVerveから。
- Vai Querer
- Qué Tristeza
- Meditação
- Soñé
- Se É Tarde, Me Perdõa
- Não Diga Nada
- Silenciosa
- Elizete
- Imagen
- Tentação Do Inconveniente
- Preciosa
- Chôro E Batuque
このアルバムについては、2000年の再発盤を持っているので、そのライナーからちょっと抜粋。
メキシコ・シティへ旅行をしたクレア・フィシャーは、メキシコ人作曲家マリオ・ルイス・アルメンゴルを高く評価して、彼の音楽を紹介することに決めたのだ。そうするために、広く人気を博していたボサ・ノヴァと彼の音楽を並べるくらい、いい方法があるだろうか? リズムこそちがうが、ボサ・ノヴァとアルメンゴルは、調和の喜びと魅力ある熱帯風の哀調(tristesse)で共通している。
アルメンゴルの曲は(2)・(4)・(7)・(9)・(11)、なるほどジャカジャカしたメキシコ音楽ではなく上品な、とくに(11)など。ああ、でもジョビンのスタンダード(3)は聞き慣れていて落ち着くなあやはり。全体のアレンジも務めているフィッシャーの曲(8)は、やはりピアノがいい感じの佳曲。
ギターにはローリンド・アルメイダが参加。ゆったりした(5)は、彼のギターが楽しめるこのアルバム中ベスト・チューンのひとつ。アルメイダの作曲による(16)は、静かな中からじわじわと盛りあがる、聞き逃せない一曲。