アルバムを20枚収録した Cal Tjader, Milestones of a Legend というCDセットから9枚目、San Francisco Moods、1958年発表作。
- Running Out
- Raccoon Straits
- The Last Luff
- Sigmund Stern Groove
- Coit Tower
- Triple T Blues
- Union Square
- Skyline Waltz
- Viva Cepeda
- Grant Ave. Suite
バンドとしての充実感が伝わる一枚。曲も、カル自身の作曲による6曲のほか、いずれもバンドメンバーの作。カルのアルバムでは、曲やそのコンセプトが主眼で、演奏者はそれに従うことに徹する、というような雰囲気を感じることもあるけれど、このアルバムではたとえばギターがよく前に出て聞こえるし、いつものメンバー、マニュエル・デュランのピアノも一緒にしっかりと聞こえる。
一曲目から Running Out とはこれ如何に、ピアノやギターが主役の(1)。カルの代表的なナンバーのひとつ、この録音が最初になるのかな、(9)。(10)は、一曲のなかで曲調がどんどん変わる。というより、複数の曲をつなげた組曲。