1965年のライブ収録を、1966年にリリース。
★A1 She Broke My Heart (And I Broke Her Jaw)
A2 I'll Be On Home
A3 All Alone" (Irving Berlin)
A4 My Friends
★B1 I Could Have Danced All Night (From My Fair Lady)
★B2 That Was the Freak That Was
B3 Young and Foolish (From Plain and Fancy) (Albert Hague, Arnold B. Horwitt)
B4 How's Your Mother (Theme)
ベースにヴィクター・ガスキン、ドラムにポール・ハンフリーのトリオ編成で、マッキャンのピアノを楽しむには良。軽快な(A1)で幕開け、以下2曲は少しトーンを落として。マッキャン作の(A4)はスピリチュアルのような厳かなフレーズもある。
『マイ・フェア・レディ』のサントラ(B1)。むりに曲に寄せているわけでも、彼のスタイルを崩しているわけでもないが、可憐さがあって。そうそう、マッキャンてそういうところあるんだよ。ヒートアップもしすぎないし、汗だくファンクともひと味ちがうファンキーさ。
ウォーキング・ベースをバックに、リラックスしたピアノが最高な(B2)。(B3)の曲最後何小節か、ふしぎな演奏。スペイシーな味も。(B4)また軽快な曲調に戻って、エンディング。
ゴスペル・フィーリングという言葉があるが、マッキャンのそれははしばしににじみ出る種類のもので、曲やメロディーがゴスペル調でなくても、マッキャンが響かせるピアノの音自体に宿る。
はでではないが、まったく捨て曲なしで味わうところの多い、良アルバム。