突然テクノポップ、しかもアタ・タック。もののはずみでアタ・タックのボックス・セットを買いまして、アルバム5枚を紙ジャケで再発し、ボーナストラックをつけた日本版。
1 Max
2 Die Haut Der Frau
★3 Mein Hund
★4 Elefantendisco
5 Fricandel Speciaal (Gaat Swingen)
6 Gold & Silber
★7 Bacano, Brothercito!
8 180°9 True Love
10 Studio Fatal
11 Cassiopeia
12 Du Bist So ... Ich Träume
Bonus
13 Vati, Es Brennt
14 Happiness
15 Danger Cruising Part II
16 True Love Part 1
★17 Ein Weihnachtsmann Kommt In Die Disco
18 Hirnriss
★19 Abendmahl
20 Program No. 1
1981年に発表された、ピロレーターことクルケ・ダールケの二枚目。ダールケは、DAFに短期間所属した後、デア・プランのメンバーに。アタ・タックの創設メンバーのひとりとのこと。テクノのことはよくわからずに言うと、よく聞くと凝った音なのだけども、どこか軽々とした印象を保っている。とはいえもちろん、アンビエント風のエレクトリカのように聞けるわけではなく、まだまだ実験的という言葉が熱を帯びていた時代の濃ゆ味。
3曲目、ちょっとしたまぬけ風味がアタ・タックの味という勝手な要求に応えてくれる。4曲目、この曲はヴォーカルなし。凝った曲の多い中で、わりとシンプルなトラックをずらし気味のリズムで重ねていく、俺的にはベスト・トラック。やっぱりリズムに惹かれるな、Let's Ondo Again な7曲目。
13曲目以降のボーナストラックは、本編とちょっと雰囲気のちがう、もう一枚のアルバムのよう。本編ほど作り込んでいなくて、ラフなのが良い。このもう一枚のアルバム好きだわ。17曲目、曲自体はクラフトワークっぽいけど、淡々とはしていないカッティングギター風のリズムセクション。ファンクなんだろうかこれは。19曲目。この曲はアンビエントでもおかしくない。なんならNujabes。20曲目も捨てがたいなー。酔ったからか。そういうわけでもないだろう。
ひさびさにドイツ語のテクノポップを聞いていたら、クラフトワークを無意識に連想したんだろうけど、ツール・ド・フランスの「Allez! Opi Omi」の女性が頭に浮かんだ。ボール紙の看板をもったあの女性の姿、クールってわけではないからクラフトワークのジャケットにはちょっと合わないけど、このピロレーターにだったらなら、なんて。