ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

Der Plan / Normalette Surprise

デア・プラン、1981年発表のセカンド・アルバム。
アタ・タックのボックス・セット内の一枚、ボーナス・トラック5曲つき。

1 Lebdoch! 
2 Renate
3 Meine Freunde
4 Sie Hat Mich Verlassen
5 Pausen-Sassa
6 Wenn Der Sonne Ist Verblüht
★7 Kleine Schlager-Revue
8 Frl. Nicol 
9 Ich Bin Ein Komputer
10 Robot-Bolero
11 Generäle Essen Gerne Erdbeereis
12 Das Insekt
13 Wat's Dat? 
14 Vier Stapfen Im Schnee
15 Zurück In Die Atmosphare

Bonus Tracks
16 Der Regen Tropft
★17 Pippi Popper
18 Es Ist Das Gluck
19 Film Noir 1979
20 Rosarote Schweinchen

 

なるほどなるほど、プログレの影を引きずっていたファースト・アルバムから、1981年のセカンドになるとニューウェーブの軽み。たとえばコラージュ的な7曲目、戦争的なものから距離のある時代にならないと、こうはならないな。それでも今になって聞くと、うっすらと真面目さがあるんだけどね。今聞けばね。たとえば、9曲目「Ich Bin Ein Komputer」てタイトルなんてえらく野暮ったい。1982年連載開始『わたしは真吾』との差よ。もっともこれが21世紀になると真面目/不真面目という軸自体が消え失せるから、諧謔だったりあえての軟弱といった立場が成立しなくなる。それはともかく、散らばり感という点で統一性のあるアルバムだ。

 

なんとはなしに、踊れるテクノポップと、踊りにくいテクノポップってなにがちがうだろうと考える。この盤は後者。ピロレーターのアルバムはけっこうダンサブルな曲もあるから、音楽的資質の問題ではなくて、そう作ってあると考えるべき。この当時を考えると、ディスコとの距離感の問題でもあるのかな、何も考えずに踊れる曲なんてクールじゃないというようなセンスだろうか。あえてなのか、ナチュラルになのか、たぶん両方だけど、テクノって良い意味で運動神経が悪いイメージよな。そこに矜持があるっつうか。

 

f:id:moromusic:20210717011229p:plain