ふつうの人はCDなんてもう買わなくなった

How unfashionable to buy music CDs nowaday

Johnny Lytle / The Soulful Rebel

1971年Milestoneレーベルからのアルバム、1972年のPeople & Love との2 in 1 CDで聞いております。

  1. "Gunky"★ 
  2. "The New Village Caller"
  3. "Didn't We?" (Jimmy Webb) 
  4. "Lela"
  5. "The Soulful Rebel"
  6. "High Treason" 
  7. "The Struggle" 
  8. "Inner Peace"★
  9. "Does Anybody Really Know What Time It Is?" 

このアルバムのジョニーは熱い。もちろん彼一流の洒脱さがないわけじゃないけども、一曲目からジョニーだけでなく、ギターもオルガンも一緒にヒートアップ。コンガにレイ・バレットと聞けばなるほどと思うが、ベースのロン・カーターすらつられて(?)熱い。二曲目は「New」がついて、Village Caller 発熱版。ベースがぐりぐりと。

タイトル曲でもある5曲目、冒頭の妙なピコピコ・サウンドが頭に残る。聞き進んでみて分かることは、1960年代までのものより熱いというだけではなく、独特の暗さ、陰影みたいなものが感じられるということ。たとえば7曲目「The Struggle」や8曲目「Inner Peace」は、ラリー・ヤングのオルガンを思わせるような硬さを持っている。お洒落なジョニーを期待するとバツだが、スピリチュアル・ジャズだと思えば佳曲。そういう振れ幅のあるアルバムなんだな。9曲目はシカゴの曲。

 

2013年に販売されたこのCDのライナーノートを拾い読みすると、なになに、ジョニーは1932年10月13日生まれ。父親はトランペッター、母親はオルガニストだったとな。1948年にライオネル・ハンプトンに出会って、彼がヴィブラフォンを薦めたと。1950年代に入ると、レイ・チャールズ、ジミー・ウィザースプーン、ジーン・アモンズと演奏。で、は? その頃、音楽のほかにボクシングもやっていて、チャンピオン(Golden Gloves)にもなったとのこと。

この 2 in 1 に収められている2枚のアルバムは、1970~76年のあいだに出したアルバムのすべてらしい。つまり、1972年にPeople & Love を発表してから5年間、ジョニーはレコーディングをしていない。ジョニーは1995年に亡くなったが、彼の住んでいた通りは、ジョニー・ライトル・アヴェニューと名づけられているそうな。

 

The Soulful Rebel.jpg