モータウンで「ABC」や「I'll Be There」などのヒットを飛ばした後、ひととき低迷期に入ったジャクソンズが、PIRで再生を図った1976年のアルバム。CD20枚セット、フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズ「ザ・コレクション」では12枚目。
1. Enjoy Yourself
2. Think Happy
3. Good Times
4. Keep on Dancing
5. Blues Away
6. Show You the Way to Go ★
7. Living Together
8. Strength of One Man
9. Dreamer
10. Style of Life
マイケルがリード・ヴォーカルをつとめているのは、4、5、6と9、10曲目とのこと。当然ながら、どの曲もモータウン・サウンドとは一線を画すPIRサウンドでしあがっている。4曲目、2分過ぎからテンポアップしてかっこういい。
5曲目は、当時18歳のマイケル・ジャクソンが作曲してはじめて世に出したチューン。曲調は、パーカッシヴだけどチルアウト感のあるリラックスした曲で、こういうところにマイケルの出発点があったかとおもうと興味が惹かれる。Off The Wall まであと三年というときのこと。
スマッシュヒットとなった6曲目も、「ジャクソン5 (ひとり入れ替わりだけど)vs ギャンブル&ハフ」とイメージするところとはちがう、リラックスした浮遊感覚。マイナー展開もよく効いて、じんわりと良き。テンポが上がるディスコ・ナンバー7曲目への繋ぎもグッ。8曲目になると今度は甘茶で、この流れは飽きさせないなあ。
ガツンとしたインパクトの強さでは売っていないけど、アルバム全体として雰囲気がある。